入職したきっかけはなんですか?
私は、大学在学中に福祉について学び、卒業後は介護福祉士として高齢者の介護をしたいと考えていました。大学の授業の一環で、この法人の事業所を見学しました。その際に、それぞれの事業所の穏やかな雰囲気や、施設内の環境が充実している様子、そして職員の皆さんが楽しそうに介護をしている姿がとても印象に残っています。私は介護福祉士として働くにあたり、利用者さんやその家族に寄り添い、一緒に悩み、一緒に笑いあえるような存在になりたいと考えています。この法人の事業所であれば、そんな介護福祉士に少しでも近づけるのではないかと思い、志望しました。また、職員の働きやすい環境づくりにも力を入れており、自分自身のやりがいや、心身を大切にしてくれるところがとても魅力的だと感じました。
現在の仕事について教えてください。
私は現在、小規模多機能ホームという事業所で働いています。小規模多機能ホームは、小規模多機能型居宅介護といって、訪問・通所・宿泊のサービスをその利用者に合わせて利用することが出来るサービスです。基本的には利用者さんの在宅での生活を支えていく事業所です。通常では、この3つのサービスは別々の事業所で受けるのですが、小規模多機能ホームは3つのサービスを同じ職員が提供します。いつも顔馴染みの職員が対応するので、不安になったり混乱したりする場面の多い認知症の方の安心にもつながると思います。私自身も、毎日同じことの繰り返しではなく、毎日違った支援を行い、とても充実した毎日を送ることができています。利用者さん一人一人にあったサービスを提供するためには、利用者さん本人のことをよく知らなければなりません。利用前の情報収集だけではなく、利用者さんの毎日の変化をよく観察し、小さな変化であっても職員同士で共有することがとても大切だと感じています。現在の職場は職員同士で情報共有をしたり相談したりしやすい雰囲気で、私も入職して1年目ですが、利用者さんとの関わりの中で思ったこと、感じたことを報告・相談したり、意見を伝えたりすることが出来ています。
仕事のやりがいは何ですか?また、印象的なエピソードや苦労したことを教えてください。
入職したばかりの頃は来所時や送迎時にあまり会話をせず、距離感を感じていた利用者さんが、日々のコミュニケーションの積み重ねでだんだんとご自分の話や私についての質問をしてくださるようになりました。それから日々いろいろなお話しができるようになり、笑顔もたくさん見られるようになりました。その利用者さんの退所の際に声をかけにいくと、「本当にありがとう。ここに来れてよかった。忘れないよ。」とおっしゃり、涙を浮かべておられたのがとても心に残っています。この施設がその方にとっての楽しみになっていたこと、またその楽しみの理由の一つに自分がいたことがとても嬉しく、感動しました。
介護の仕事は楽しいことだけではなく、苦労することもたくさんあります。介護拒否のある利用者さんへの対応は、入職してから現在でも迷うことが多いです。そんな時は他の職員に相談し、声掛けの工夫をしてみたり、時間帯をずらしてみたり、さまざまな方法を考え、実行しています。快く引き受けて下さった時は、苦労した分、とてもやりがいを感じることが出来ます。このように実際に自分の考えたことを形にすることができるのが介護のやりがいの一つだと思います。
当面の目標や将来の夢(仕事上・プライベート)を教えてください。
今後はいろいろな事業所で介護の経験を積んでいきたいと思っています。さまざまな利用者さんと関わり、介護の技術やコミュニケーション技術を身につけていきたいです。そのために、日々学びを深め、福祉にまつわる資格を取得していくことが目標です。プライベートでは、コロナウイルスが終息し、安心できる世の中になったら海外に旅行に行くことが目標です。いろいろな国の人々の価値観に触れることで自分自身の成長につながると思っています。そのためにも、今は自己管理をしっかりとし、余裕を持った生活ができるよう心がけています。
やまなし勤労者福祉会で働くことを検討している方へメッセージをお願いします。
介護を経験したことがない人にとって、介護は大変なイメージが強いかもしれません。私も入職する前は、不安でいっぱいだったことを覚えています。しかし、そんな時、上司に「技術なんてまだないのは当たり前だから気にしなくていい。まずは利用者がどんな人なのかを知り、どうしてこの支援を受けているのかを考えてみて。」という言葉をかけてもらいました。そこから、常に疑問を持ちながら支援をしていきました。そうすると、自然に利用者に対して興味を持ち、コミュニケーションが上手くとれるようになり、どのように支援をしていけば良いのか自分なりに分かるようになりました。介護はやりがいがあり、日々が充実することに加えて自分自身の成長にも繋がる仕事だと思います。ぜひ、日々感動の連続である介護を一人でも多くの方に経験していただきたいと思います。