入職したきっかけはなんですか?
病棟、ケアマネジャー、訪問看護師と在宅の利用者さんと関わる中で、地域で利用者さんを支える事の大切さやすばらしさを日々感じていました。そのため、山梨勤労者医療協会から、地域に根差したケアを実施しているやまなし勤労者福祉会へ入職(転職)しました。
現在の仕事について教えてください。
まいほーむいけだで、日々利用者さんの体調管理や医療処置などをしています。また、病態的に重度の方や、認知機能、筋力低下著明な利用者さん、体調変化が激しい利用者さんでも、多職種と話をしながら『その人らしさ』を大切に、利用者さんの希望や、持っている力を引き出せるような関りを心がけ、利用者さんが生き生きとした生活が送れるように支援をしています。
私自身、食べる事が大好きなので、利用者さんの『食べたい』を、安全でおいしく食べる事ができるようにと、日々観察や食べる研修、学習をしながら、スタッフとも共有しています。
実際に勤務してやまなし勤労者福祉会の良いところを教えてください。
若い職員が多く、熱意にあふれています。
皆さん、その人らしさを大切にし、多くの職種と関係性を持ちながら、その人らしさへ支援ができるように、日々奮闘している所に魅力を感じます。
今の仕事で常に心掛けていることを教えてください。
『その人らしさ』を大切に、利用者さんの持っている力や希望を、引き出せるような関りを心がけています。
利用者さんご本人や、ご家族、他のサービス提供者などにも聞きながら行っています。
また、まいほーむでは医療依存度が高い利用者さんが多いため、ケアスタッフの不安の軽減ができるように、看護師として、病状や生活歴、こだわりなどをアセスメントしながら、利用者さんや、ケアスタッフに伝えて、安心で安全な生活を送れるようにと心がけています。また、自身も勉強をすることで、良い情報や新しい情報をケアスタッフとも共有できるようにしています。
仕事をする中で一番うれしかった事は何ですか。
99歳の利用者さんから『河西さんに、看取ってもらいたい』というお手紙をいただいた時に、私の看護観や今までの関りが認められたと感じ、うれしく思いました。今も、この利用者さんは元気に生活をされていますが、この思いは変わっていないそうです。
また、亡くなられたご家族から『まいほーむで看てもらえて、本人も私たち家族は本当に良かったです』というお言葉をいただいた時が、その方の最期を利用者さんやご家族と、まいほーむ職員が一緒に、その方の人生に伴奏できた結果であり、私たちのケアがその方にとって良かったのではないかと思います。
お別れは辛いですが、その最期に立ち会え、御家族からの『良かった』という言葉は、うれしく思います。
やまなし勤労者福祉会で働くことを検討している方へメッセージをお願いします。
今、私達は好きな事をして、好きなものを食べて、行きたいところに行って生活をしています。その当たり前の生活を、利用者さんに『○○だからできない。ダメ』ではなく、どのようにしたらその希望がかなえられるのかを、利用者さんも含め多職種で考え、その結果を皆で共有し、喜ぶことができる職場です。
その一つとして、やまなし勤労福祉会では、『食べる』研修を開催し、食べる事を阻害する病態や、安全に摂取できるポジショニング、食事形態、介助方法など、いかに最期まで食べ続けられるようにと、看護職や介護職の学ぶ場があります。
また、ターミナルの利用者さんへも、最期までその人らしさを考えて、職場内での多職種連携だけではなく、訪問診療の医師や薬剤師との連携、緩和認定看護師との連携なども密に行い、生活の質にこだわった苦痛の緩和や、豊かな時間が過ごせるような関りを行っています。
さらに、自己を高めるための、学習機能も充実しているため、研修や勉強会など、知識を深める事も出来ます。私自身、在宅看護専門看護師を目指し、現在大学院に通っています。職場での理解や協力、支えがあるからこそ、大学院で学ぶことができています。知識を得る事で、視野がとても広がり、そのことを利用者さんに還元していく中で、学ぶことの大切さとすばらしさを改めて実感しました。
利用者さんの希望や、持っている力を引き出し、その人らしく地域で生活をする事に支援ができた嬉しさや、自己を高める事ができる職場で、一緒に看護の力を発揮してみませんか。