みなさんこんにちは!
やまなし勤労者福祉会 法人事務局の柳場です!!
やまなし勤労者福祉会では、2023年下半期に3つの「反核・平和企画」に取り組みました。
今日は取り組み紹介第3弾、「2023年社保平和委員会 平和フィールドワーク~ロタコ(御勅使河原秘匿飛行場跡)訪問」の様子を紹介します。
11月27日(月)、13:30~16:30、「2023年社保平和委員会 平和フィールドワーク~ロタコ(御勅使河原秘匿飛行場跡)訪問」を開催しました。
当法人の社保反核平和委員14人で、南アルプス市の戦跡(ロタコ)巡りをしました。
案内人として、市教育委員会 学芸員の田中大輔氏をお招きしました。
※「ロタコ」とは、太平洋戦争末期、旧日本軍が現南アルプス市につくった秘密の飛行場の暗号名です。
ロタコについて学ぶ~戦跡巡り 座学編~
戦跡巡りの前に、まずは学芸員の田中氏より1時間の講義を受けました。
講義では、過去の遺跡調査の結果や市民への聞き取り調査などからわかってきた、当時のロタコを取り巻く状況を伺いました。
建設時には、成人はもちろん小学生から老人まで、多くの方々がかり出され、遠くは甲府第一高校の生徒までもが来たと記録にあったそうです。
また、直径3キロメートル四方の中に「1500m級の大型滑走路」「飛行機格納施設の掩体壕(エンタイゴウ)」「山沿いの横穴式兵舎」などを点在させ、一度の空襲で壊滅しないつくりにもなっていたとのことでした。
山に掘られた横穴壕の兵舎や倉庫は、在日日朝鮮人が多く建設に関わり、建設途中に事故で亡くなられた方々もいたそうです。
南アルプス市内の戦跡へ足を運ぶ~戦跡巡り 訪問編~
座学の後は、2時間かけて市内の戦跡巡りをしました。
かすかにその面影を残す滑走路の跡、基礎のみ残った掩体壕跡、崩落し跡形もなくなった横穴壕などを回りました。
戦争の末期に、資材も人材の乏しい中、突貫工事で作った様子がここかしこに垣間見られました。
結局使われずじまいだったこの飛行場は、戦争末期の日本が立ち行かなくなった姿の縮図のように思われました。
戦後80年近く経ち、体験者が世代的にいなくなっていくこれからの時代、半永久的に残るこのような戦跡を通じて、平和の大切さを後世に伝えていくことは本当に大切だと感じました。
2023年下半期の企画を通して感じたこと・学んだことを職員間で共有し、福祉会で取り組んでいる平和を願う活動をより良いものにしていきたいと思います