【社保・平和について学びました】やまなし勤労者福祉会 2024年度入職者研修 番外編その2

やまなし勤労者福祉会では、2024年度 入職式および入職者研修を実施しました。
今回は、研修ブログの番外編として、社保・平和についての学習の様子をお届けします。

私たちが、「社保」や「平和」について学ぶ理由

4月12日(金)、反核社保介護W委員を講師に、社保・平和についての講義を行いました。
参加者は17名、うち6名が新卒の職員でした。

はじめに、なぜ福祉会では、業務には関係ないような「平和」「社保」について学ぶのか説明をしました。
私たちの介護・医療活動の基本となる民医連綱領や、当法人の事業計画には、社会保障の実現や平和を守る活動に関することが記載されています。
また、看護師や社会福祉士など各職種にも「倫理綱領」があり、そこにも人権や平和などに関することが記載されています。


こうしたことをふまえ、社保・平和に関する活動は、「業務外の活動」ではなく、民医連職員として、そして、福祉に携わる職員として大切なものであるというイメージを少しでも持ってもらうことが、今回の講義の目的であることを伝えました。

平和ミュージアム見学!歴史に学ぶ、憲法・社保・平和のこと

社保・平和について学ぶ活動の目玉は、山梨平和ミュージアム-石橋湛山記念館-の見学です!!
館長の浅川保先生に展示の説明と講義を行っていただきました。

山梨平和ミュージアムの1Fには「甲府空襲の実相」や「甲府連隊の軌跡」が、2Fには「石橋湛山の生涯と思想」についての展示がされています。
浅川先生曰く、1Fで戦争の悲惨さについて学び、2Fで戦争しないために行動することを考える目的になっているそうです。

1Fでは甲府空襲の実相を学ぶとともに、日本が昭和38年に中国・重慶を爆撃したことがアメリカを敵に回し、甲府空襲につながったことを知りました。
このことから、歴史の一面だけでなく、その背景や原因を知ることが重要なのだと学びました。


また、石橋湛山について詳しく展示しているのは山梨平和ミュージアムだけだそうです。
石橋湛山は戦争賛美の世の中で戦争に異を唱えたこと、戦後もアメリカ政府(GHQ)に対してはっきり意見したことを知り、こんな政治家(しかも山梨出身者!!)がいたことに驚きました。


最後は輪になって先生の講義を受け、質疑応答・感想交流をしました。

最後に、浅川先生から「人間は弱い。一人でいると良くないことも考える。教員時代は仲間と勉強会を開いていた」というお話を伺い、当法人の委員会での学習会や平和学校・社保学校の活動の役割も再確認しました。

浅川先生が毎週新聞全紙、本2冊を読み、頭が活性化されているというお話が印象的でした。
学び続ける姿勢、ぜひ見習いたいものです。

ゲームで楽しく!憲法・社保・平和について学び考えよう

憲法ゲームは、私たちの日常が実は憲法によって守られているということを学ぶ協力型ボードゲームです。
日本の各都市で様々な権利が守られなくなるのを憲法で守り、日本の各都市を救います。


とても複雑なルールなのですが、皆さんすぐに慣れた様子。
全都市を守り切る、完全クリアしたチームもありました!!

ゲームの後には振り返りをしました。


参加者一人ひとりが、ゲームを通して楽しく、そして真剣に平和について学びを深めることができたようです。

動画で学ぶ!憲法・社保・平和のこと

講義の最後は、当法人の反核社保介護ウェーブ委員会が昨年度に行った活動についての紹介をしました。
また、活動に参加した先輩職員の声などについて動画を視聴しました。


活動紹介と動画を視聴した参加者からは、「権力者の監視は必要なので、北富士演習場の監視活動は素晴らしいと思った」などの感想がありました。

憲法のこと、社保のこと、平和のこと…難しく考えないで、「家族や友人と話しをする」など、まずは自分ができる簡単なことから取り組んでいってもらえたら、と思います。

1日がかりの、難しいテーマの講義でしたが、みんなで真剣に学び考える、有意義な研修となりました。
新入職員さんにも、これからの平和・社保の活動に積極的に参加してもらえたらなと思います。