【LGBTQの基礎を学びました】やまなし勤労者福祉会 2024年度入職者研修 番外編

やまなし勤労者福祉会では、2024年度 入職式および入職者研修を実施しました。
今回は、研修ブログの番外編として、LGBTQの基礎学習の様子をお届けします。

昨年度より、当法人を含む山梨民医連では、川崎協同病院の吉田先生を講師に、LGBTQに関する学習会を行っています。
学習会の様子は、こちらのブログをご覧ください
やまなし勤労者福祉会 全職員研修会 LGBTQ基礎講座に参加しました

今年度の入職者研修にも新講座として、LGBTQの基礎学習を導入しました。

勝手に決めつけていませんか?「男性の役割?女性の役割?」

入職者研修序盤の4月5日、看護教育に長年関わってこられた、山梨民医連 事務局の河野朝呼さんを講師に、LGBTQの基礎学習を実施しました。


講義は、「そもそも人は固定観念にとらわれていだろうか」いう問いからスタート。
「ジェンダーバイアス」の具体例をもとに、「自分自身は固定観念にとらわれていないか?」と考え、「日常の中で無意識に勝手に決めつけていること」について気付くことができました。

講義では、「ジェンダーギャップの指数」についても学びました。
日本では、「教育」「健康」「経済参画」「政治参画」の項目のうち、「経済」と「政治」に関して特に男女差が大きく、世界から遅れをとっているとのこと。
この男女差、そして遅れをどう取り戻していくか…これから学び行動するべき課題だと感じる、参加者たちでした。

知っているようで知らない、セクシュアリティのこと

「セクシュアリティ」という言葉は知ってはいるものの、詳しくは知らない・分からない、という方も多いのではないでしょうか。

講義の中で、セクシュアリティとは人間の性のあり方全般のことを指すということや、「SOGI(ソギまたはソジ)」という新しいセクシュアリティの捉え方についても学びました。


セクシュアリティやジェンダーのことは、セクシュアルマイノリティの人だけでなく、すべての人に関係があるのだと、参加者全員で改めて理解を深めました。

私たちが、LGBTQについて学ぶ理由

私たちが関わる利用者様やそのご家族、利用者様のサービスに関わる方々、一緒に働く職員の中にも、LGBTQに限らず、さまざまな場面で「マイノリティ」の立場にあり、そのことで悩んでいる人がいるかもしれません。

さまざまな悩みを抱える人々に適切に、そして丁寧に寄り添うために、私たちは「多様性」について学び考えるのです。
そのひとつが、LGBTQの基礎学習です。

私たちにできることは、「相手の話を聴くこと」 「何に困っているかをよく聴くこと」。
そして、一つひとつのことを、よく学び、よく知ること。

LGBTQをはじめとする、さまざまな社会的マイノリティの方々にとって利用しやすい事業所・働きやすい職場づくりをめざし、学習をすすめていきたいと思います。