2023年10月6日より、やまなし勤労者福祉会では、職員向けのハラスメント防止研修を開催しました。
この研修は複数回に日程を分けて開催し、全職員が受講しました。
2020年にパワハラ防止法施行となったことから、組織的な取り組みの一つとしてこの研修を実施しています。
講師はいつもお世話になっている、HRDサポートの樋口しのぶ先生です。
樋口先生のご紹介は、こちらの記事をご覧ください!!
よく耳にはするけれど…「ハラスメント」ってなんだろう?
現在、ハラスメントへの注目度が高く、社会問題のひとつとも言われています。
「〇〇ハラスメント」と名の付くものは50種類以上存在するのだそうです。
しかし、現在日本で法的に定義されているハラスメントは、「パワハラ」「セクハラ」「マタハラ」の3つのみ。
ネーミングに惑わされず、ハラスメントの基本となる定義や類型、要素をしっかり理解しておくことが必要だと、研修の中で学びました。
もちろん、法的に定義されていないからといって、「〇〇ハラスメント」の全てが許されるわけではありません。
「〇〇ハラスメント」の内容が、現行の何らかの法律に抵触する場合もありますし、いじめや嫌がらせのほとんどが法的には「パワハラ」の概念に属するものなのだそうです。
※円グラフはイメージです。
併せて、怒られた側と起こった側でハラスメントの意識が違うのだということも研修の冒頭で学び、参加した職員たちは早速驚いていました。
クイズで学ぶハラスメント
研修は、「これってハラスメントクイズ Yes?or No?」から始まりました。
ハラスメントについての自分自身の理解度を確認するクイズですが、これがなかなか難しい…
グループワークでは、同じ問いに対して「ハラスメントだ!」と感じる人と感じない人がいて驚く職員たち。
ハラスメントに該当するかどうか知識として「知っている」ということと、感情的にハラスメントと「感じる」かどうかということは違うのだと実感しました。
法律や社会情勢から学ぶハラスメント
クイズの後は、法律や社会情勢等を踏まえながら、ハラスメントについて講義とグループワークで学びました。
講義の最後に、もう一度、「これってハラスメント?」クイズに挑戦。
冒頭で挑戦したクイズよりも具体的な事例について、ハラスメントかどうかを考えます。
ハラスメントについて一通り学んだものの、やっぱり判断に悩む事例もあり、ハラスメント問題の難しさを感じるのと同時に、ひとつの課題に真摯に向き合うことの大切さを学びました。
私たちの職場環境はどうだろうか、と職員一人ひとりが学び考える時間となったようです。
学んだことを活かし、心理的安全性の確保に努めます!
ハラスメントは決して個人的な問題ではなく、組織の危機管理上の重要な問題であり、ハラスメントを未然に防止するためには、日ごろから職場での適切なコミュニケーションをとることが大切だと、講師からのコメントがありました。
組織としてハラスメント対策・対応の仕組みを整え、職場の心理的安全性の確保に努めてまいります。
また、職員全員がハラスメントを正しく理解し、ハラスメント防止の必要性を十分に認識できるよう、引き続き学習の機会を設けてまいります。