2022年6月24日、2022年度 やまなし勤労者福祉会 入職者研修を開催しました。
この研修は、今年度4月に行われた研修の続編で、救命救急講習、メンタルヘルス学習、
看取り研修の3つの講義が行われました。
今回は研修ブログ後編、「メンタルヘルス学習」と「看取り研修」についてご紹介します。
メンタルヘルス学習
コロナ禍での感染症対策は、人とのかかわり方や生活の様子にも変化をもたらしました。
休日に友達と遊びに出かけたり、長期休暇に旅行に出かけたり、温泉に行ったり、カラオケに行ったり…。
今まで、「ストレス発散しよう!」と言って当たり前のようにできていた行動に制限がかかりましたね
みなさんはどのように「ストレス発散」していますか?
メンタルヘルス学習では、「ストレス」がどのようなもので、どのように対処することができるのか、動画で学習しました。
動画では、介護・医療職ならではのストレスについても触れられ、参加した職員たちはメモを取りながら真剣に聞いていました。
動画の最後には講師より「焦らず、自分のペースで一歩ずつ、できたことを評価しましょう」という声かけがありました。
新しい仕事を覚えるのに一生懸命なときや忙しいときには、「できたこと」よりも「できなかったこと」に注目しがちです。
「今日頑張ったこと、今日できたこと」に注目し、一日の終わりには、自分に自信をつけて、
明日への元気を養いたいですね
看取り研修
「終末期とは」「看取りとは」といった難しい話題から始まった講義。
いけだの里や、まいほーむいけだでの看取りの事例を挙げながら、「終末期」や「看取り」について学び、考えました。
「誤嚥や窒息の可能性が高くなったとき、胃ろうを造る?造らない?」
「最期のときをどこで過ごしたい?」と、講師に問われた職員は難しい問いに戸惑いながらも、自分や自分の家族の「最期」を思い浮かべながら真剣に考え、答えていました。
講義の最後は「もしバナゲーム」に挑戦しました。
「余命半年。あなたは何を大切にしたいですか?」
「もしバナゲーム」では、36枚のカードを使います。
「家族との時間を大切にする」というような形で、「最期のときに大切にしたいこと」がカード1枚1枚に、書かれています。
そんな36枚のカードの中から、最期の半年に自分が大切にしたいことを5枚、最終的には2枚選びます。
そして、なぜそのカードを選んだのか、グループ内で話し合いをします。
参加は自由。話すことが苦しい人は無理をしなくても良いですよ、という講師の声かけもありましたが、職員たちは笑いあり、驚きあり、新たな発見ありの充実した時間を過ごしたようです。
「もしバナゲーム」で選ぶカードが人それぞれ違うのは当然のことですが、同じ人が同じカードで「もしバナゲーム」に取り組んでも、昨日と今日、10年前と今とで、選ぶカードは変わっていくそうです
「人の数だけ、看取り方がある」ということを実感したという感想が、講義を受けた職員から多く寄せられていました。