2023年9月8日、やまなし勤労者福祉会では、2023年度の新入職員を対象とした入職者研修を実施しました。
この研修は、今年4月に実施した入職者研修の続きです。
今回の研修では、当法人の看護師を講師に、「高齢者の基本疾患」と「福祉会の終末期・看取りケア」について学びました。
その様子をお届けします
なぜ、この時期に「入職者」研修??
福祉会では、毎年4月に入職者研修を行っています。
今年度も4月に全3週間(のべ18日間)の研修を行いました。
では、なぜこの時期に再度入職者研修を行うのでしょうか。
今回の研修は、「高齢者の基本疾患」と「福祉会の終末期・看取りケア」という難しい講義テーマでした。
9月というと、入職してもうすぐ半年、という時期です。
仕事のことも分かり始め、夜勤など任される業務も少しずつ増えてくるこの時期だからこそ、利用者さんのことを思い浮かべながら学んでもらいたい…。
そんな気持ちでこの時期に、「高齢者の基本疾患」と「福祉会の終末期・看取りケア」の研修を設定しています。
安心・安全のケアのために!高齢者の基礎疾患を学ぶ!!
今回の研修の一つ目の講義は、高齢者の基礎疾患。
発熱や腹痛、皮膚トラブルなど、利用者さんによくあることについて学びました。
一つひとつの現象の仕組みについて、その現象が起きた時に看護師が考えていることも併せて学習。
利用者さんの状況を現場で看護師さんと共有するときのヒントを得たようです。
講義の終わりには、「こんなとき、どうしたら良いですか?」と、参加した新入職員から質問が出る場面もありました。
現場で体験したことと研修で学んだこととを、自分の中でしっかり繋げられているのが伝わってきました。
「最期のとき」を考える。看取り研修
今回の研修のもう一つの講義は、福祉会の終末期・看取りケアです。
「終末期とは」「看取りとは」といった難しい話題から始まった講義。
いけだの里や、まいほーむいけだでの看取りの事例をもとに、「終末期」や「看取り」について学び、考えました。
そして、毎年参加者が即答できない問いかけが今年度も…。
「(自分や家族が)誤嚥や窒息の可能性が高くなったとき、胃ろうを造る?造らない?」
みなさんなら、どうしますか?
「本人だったらどうしたいか、を基本に考えることが大切です」という講師の言葉に、参加者は何度も頷いていました。
看取り研修といえば、「もしバナゲーム」
「余命半年。あなたは何を大切にしたいですか?」
これは、今回「もしバナゲーム」に取り組むうえでの前提条件です。
「もしバナゲーム」では、36枚のカードを使います。
「家族との時間を大切にする」というような形で、「最期のときに大切にしたいこと」がカード1枚1枚に、書かれています。
そんな36枚のカードの中から、最期の半年に自分が大切にしたいことを5枚、最終的には2枚選びます。
そして、なぜそのカードを選んだのか、グループ内で話し合いをします。
どのグループも、最初は迷いながらカードを選んでいましたが、最後は笑いあり、新たな発見ありの充実した時間を過ごしていました。
今回の研修の感想の一部を紹介します。
難しい学習テーマの研修でしたが、久々の同期の再会を喜ぶ姿もたくさん見られました♪
配属先の職員さんとの交流も良いですが、やっぱり同期との交流は格別ですね
同期の仲間や先輩たちと一緒に、楽しく・まじめに学ぶことのできる機会をこれからも企画していきます!
2023年度入職者研修につきましては、こちらの記事もご覧ください