2022年度 「入浴指導者養成セミナー」を開催しました | 社会福祉法人やまなし勤労者福祉会

2022年度 「入浴指導者養成セミナー」を開催しました

やまなし勤労者福祉会では、「入浴指導者養成セミナー」を開催しました。
入職1年目の職員に向けた入浴セミナーは以前から実施をしてまいりましたが、指導者を対象とするのは今回が初めてです。

当法人で初めての試みとなる「指導者対象の入浴セミナー」では、次の2点を目的に掲げました。

①福祉会の「基本ケア」の方針に沿った入浴指導のポイントを定期的にチェックし、入浴指導にあたっての基本原則を再度理解すること
②指導者としての悩みや、伝え方などについての意見交換を行い、指導者同士で教え方を整理すること

今回の研修対象者は各職場で「福祉会基本ケア」の軸を担う中堅職員さんともあって、実技指導内容や介助動作確認の場面では多くの質問や疑問が出されました。
研修の意図を理解して参加してくれていることが伝わってきました。

「基本ケア」とは

やまなし勤労者福祉会の会議や研修の場では「基本ケア」ということばをよく見聞きします。この「基本ケア」とは、当法人の全ての事業所における、支援の羅針盤です。

ご本人を人生の主人公として、生活に丁寧に働きかける。そんな生活づくりや関係づくりを大切にするため、残された力や隠された力を最大限に活かし、自分らしく生きることを「あきらめない」「あきらめさせない」ことを実現するため、基本の介護技術をはじめ、「食べる」「座る」「最期まで自分らしく生きる」など7つの項目を「基本ケア」と定め、職員みんなで学習しています。

基本ケアにおける「入浴」

基本ケアでは「慣れ親しんだ浴槽で入浴する」ことを大切な方針に位置付けています。
「自分で入浴することを支える」「個々に合った入浴支援」「コミュニケーションの場」の3つの柱をもとに、利用者様おひとりお一人にある「入り方のこだわり」を実現しながら入浴支援をしています。

「自分で入浴することを支える」

日々の「生活リハビリ」から、慣れ親しんだ浴槽への入浴に繋げます。

「個々に合った入浴支援」

多職種で一人ひとりの入浴方法を考え、体調や現在の動作能力など、その人の状態に合わせた入浴支援について知識と技術を追求します。

「コミュニケーションの場」

湯船にリラックスして入ることのできる環境は、癒やしやストレス解消につながります。
湯船に浸かりリラックスしている時に、これまでどんな暮らしをしてきたか、これからどこに行きたいかなどを聴きます。お風呂場をコミュニケーションの場として大いに活用し、1対1の入浴支援を大切にします。


身体を起こして生活することが難しくても、介助用リフトを使用して最期まで「湯船に浸かる」ことができるのが当法人の入浴の魅力です。
こうした当法人の入浴の魅力や、その魅力を利用者様に感じていただけるための介助方法を若手職員にどのように伝えていくか、今回の研修では実技を通して考えました。

研修を振り返って

参加された職員の皆さんは、日頃の指導における悩みや、自分一人では解決の糸が見出しづらい課題について、「今回の研修に参加したことで改めて自分の自信に繋がりました。」と振り返りました。


学習⇒計画⇒実践⇒評価のサイクルを重ねていくことが、職員一人ひとりの自信とやりがいに繋がっていくと感じられた素晴らしい研修でした。

当法人の「生活リハビリ浴槽」につきましては、こちらの記事もご覧ください