やまなし勤労者福祉会2024年度中堅研修が終了しました!

やまなし勤労者福祉会では毎年前期と後期で、中堅職員研修を行っています。
2024年度も樋口しのぶ先生を講師にお招きし、中堅職員に必要な力について、全4回の講義で学びます。
※このブログは、昨年度に行われた中堅研修を、参加者を変えて行っています。
昨年度のブログと似通った内容が多いですのでご注意ください。

第1回:中堅職員に必要なキャリアデザインを考える

この研修の大きなテーマは、「中堅職員のキャリアデザイン」です。
初回の講義では、「キャリアとは?」というところから、参加した職員みんなで考えました。

グループワークの中では、「働くうえでの知識、経験、経歴」といった声が多くあがりました。
実は、この「キャリア」という言葉には、「人の経歴や生涯も含む意味」をもっているとのこと。
この講義においての「キャリア」は、「その人の人生そのもの」のことを指すと定義しました。

VUCA時代を生き抜く!不安定な時代で成長していくためには?

VCUA時代とは、不安定で不確実、複雑な時代のことを表します。
この、「VUCA」とは、Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性)の頭文字をとった言葉。

新型コロナウイルスの流行で「日常」が大きく変わることを私たちは経験しました。
また今年は、元旦に能登で大地震が発生したり、お盆前には南海トラフ臨時情報が初めて発令されたりと、現代は「まさか!?」と思うことが次々と起こる時代です。

そんな、不確実な時代だからこそ大切にしたい5つの力(=この時代に成長する人や組織の必須条件)について学びました。

第2回:自分の価値観を見つめる

2回目の講義では、「自分とは」をテーマに、自分の価値観を言語化したり、他者の価値観に触れたりしながら、自分の価値観をみつめる活動に取り組みました。

講師の樋口先生から提示された83個の言葉から、「自分が大切にしたい価値観」に当てはまる言葉を選び、その言葉を使って「自分の生き方・働き方」を文章で表現しました。


83個の言葉から、まずは5つの言葉を選びます。
その5つの言葉の中から、「その中でも特に大事にしたい価値観」に当てはまる言葉を3つ選択し、その3つの言葉を使って自分の価値観を表現します。

たくさんの言葉の中から、自分の価値観に合う言葉を選ぶのは難しいですが、参加した職員たちは頭を悩ませながらも、思い思いに言葉を選んで、自分の価値観を表現していました。

ナラティヴ・アプローチに挑戦

ナラティヴ(narrative)とは「語り・物語」を意味する言葉です。
ナラティヴ・アプローチは、自分を主語とした語り(物語)を通して、問題や課題の捉え方(考え方)を変えていく手法です。
語り手は、自分を主語とした物語を語り、聞き手は、その語りを聞き、共感し、語り手の「語り」をもとにした新たな物語を紡ぎます。

この手法のポイントは、最初は後ろ向きだった物語が、語り手と聞き手との「対話」という共同作業を通して物語を紡ぐことで、前向きな物語へと再構築されていくところにあります。

初めて挑戦するには少し難しい活動ですが、みんなで協力しながら、ナラティヴ・アプローチの効果を体験しました。
利用者さんとの関りはもちろんですが、中堅職員として、若手の職員さんの悩みを聴くときにも実践してみたいです!

第3回・第4回:中堅職員の自分に求められること

3回目・4回目の講義では、「中堅職員に求められること」をテーマに、中堅職員の役割について学び、自分の特性を知り、中堅職員として成長していくためにどのようなことに取り組むのか考えました。

「will – can – mustのフレームワーク」に挑戦

「will – can – mustのフレームワーク」は、働くうえでのモチベーションを維持したり、成果をだしやすくしたりするための取り組みです。

これまでは、組織や上司の指示で働くトップダウン式の働き方が主流でした。
しかし今は、自分自身が主体となり、自律的にキャリアを構築する時代。
…とは言っても、自分が「できる」こと、「したい」ことを言葉にするのはなかなか難しいですが、グループワークを通して、「will – can – mustのフレームワーク」を深めました。

成長するために、自分の特性を知る!

中堅研修に参加している職員全員が、「EQI(行動特性)検査」を受検しました。
これは、行動の特性から、個人の「強み」と「課題」を把握し、自己の育成ポイントを見極めるための検査です。


4回目の研修では、EQI検査の結果を見て自分の行動特性を把握し、中堅職員として成長していくために、どの能力をどのように伸ばすか、目標を立てました。

講師の樋口先生曰く、検査の結果に記載されている24個の項目(能力)は、これからの行動次第で伸ばすことができるとのこと。
私も今回の結果をもとに、得意なところを「とても得意」に、苦手なところを「ちょっとだけ苦手」に成長させていけたらと思います。

この研修は参加者を変えて、2025年度も実施を検討しています。
樋口先生、引き続きよろしくお願いいたします!!